所有権と借地権


土地付き一戸建てでマイホームを購入された方は、当然のことながら建物の所有権と同様に土地の所有権を保持していることになり、土地代を支払っています。一方、地主から土地を借りてマイホームを建てる場合には、借地権という土地を借りる権利の制約を受けることになります。分譲マンションを購入された方はほとんどの方が建物の所有権とともに地上権という借地権を有していることになります。賃貸物件とは異なるため、建物自体は完全に自己所有物となり、一戸建ての場合でも土地を購入する分の経費が浮くことになります。しかし、戸建て住宅のほとんどは貸借権によって規定されるため、更新や相続などの問題も生じることがあります。

借地権を伴う土地の上に建物を建てる際には、建物価格のほかに、土地分として舗装金や権利金、毎月の土地代が費用として加算されることになります。地価が高騰しているエリアで土地付きの物件を購入するよりは安く抑えることができるため、借地権付き物件を条件とすれば安価で交通の便などのよい場所にマイホームを構えることもできます。また、固定資産税がかからないので入居後の負担を軽減することも可能です。借地権には、大きく分けて旧借地権、普通借地権、定期借地権の3種類があり、大正期に制定された制度で地主側に正当な事由がなければ更新を拒否できないとした旧借地権による契約が現在でも残っていることがあります。平成4年に制定された新法により、普通借地権と定期借地権の2つが新たに設けられています。